プラズマの発見

アーヴィング・ラングミュア

1928年にアーヴィング・ラングミュアが、放電によって発生し電離した気体に初めて「プラズマ」という名前を与えました。放電によって生成されたプラズマ自体の研究は1920年代に始まり、ラングミュアは1922年から約10年間、気体中の放電現象を研究しました。
その間にラングミュア探針を開発してプラズマの基本量(密度、温度)の測定手段を確立し、プラズマ振動を発見してその機構を解明するなどの大きな成果をあげ、いわゆるプラズマ物理学を創始しました。プラズマという言葉の語源は、ギリシャ語で「神が創造したもの」という意味の言葉です。物理学的、電気化学的に説明すると、プラズマは正の荷電をもつイオンと負の荷電をもつ電子との混合物であり、全体として電気的中性が保たれている状態を示します。
アーヴィング・ラングミュア アメリカ合衆国の化学者、物理学者である。1932年に界面 化学の分野への貢献でノーベル化学賞を受賞しました。

医療に使われるプラズマとは

プラズマ現象は人間・生物に影響を与えている

プラズマはプラス電荷を帯びた粒子とマイナ電荷を帯びた粒子が、ほぼ同じ密度で、電気的に中性を保っている粒子の電離集合体のことをいいます。

地球は荷電粒子に覆われ、弱いプラズマ現象となって、人間・生物に影響を与え、生命の誕生、細胞の育成、新細胞の創成、老廃細胞の活性再生作用を高める役割を果たしています。

プラズマは私たちの身近にある

プラズマ無しの社会は考えられない

電化製品から工業製品まで、幅広く使われているプラズマ。今やプラズマ無しの社会は考えられないのです。

最新の研究では、宇宙空間は99.99%までプラズマに満たされていることがわかっています。地球も太陽も、もちろん人間も、その全てがプラズマの影響を受けているのです。プラズマは生命を生み、育て、細胞の活性再生を高める役割を果たしているのです。

雷の多い年は稲が豊作

雷を伴う雨が降ったら田畑は豊作になると言われています。
その理由は、プラズマ状態の雷によるマイナス電子を含んだあめが降ることにより作物が活性化して土壌が肥えるからです。